セールの時期ですね。最近はセールが始まるのも早いので
オンシーズンにはもう次のシーズンの服しか売っていない・・ということが多々あります。
また「いま着る服が 再値下げになっていた!」なんてことも・・。
街のあちこちに見かける赤の“セール!”の文字で財布の紐も緩みがち……。
でもちょっと待った!
「お得に買い物ができた」と喜んでいても、
実は必要でないものを買ってしまってはいませんか?
それではいつまでたっても貯金はできません。
数多くの企業の販売戦略の相談にのっている税理士の筆者が、
財布の紐をゆるめがちな“売り文句”についてお伝えします。
■本日限定、数量限定
筆者も大好き「限定数量販売」や「本日の販売のみ」という言葉は
消費者の焦燥感をあおります。
「今日しか売っていないし、
今日買わないってことは損するってことじゃないの?」
と思ってしまいがちです。
ですが、ずっと欲しかったものならともかく、
その商品は本当に必要なものでしょうか?
たいして欲しくもないものを買ったら無駄使い
その場の気持ちで買ってしまったほうが「損」です。
「今しかない」という気持ちに惑わされずに、
その値段に応じたものかどうか いったんその場を離れて
考えるようにしましょう。
■セール70%オフ!
最近のセールの割引率は30%オフが主流のようです。
その中で「70%オフ」はとても魅力的に感じてしまいます。
なんといっても半額以下!
1万円のものが3000円です!
しかし、割引率の高さに目がくらんでしまい、
必要でないものを買ってしまう言葉でもあります。
「こんなに安くなっているのに買わないと損!」と思っていませんか?
例えば、洋服でも「あると便利だし、安いから買っておこう」と
「自分が欲しいか欲しくないか」よりも
「割引率や値段」を優先して買ったものは結局着ません。
そもそも欲しかったものが高い割引率でセールになっていれば
ラッキーですが、
たいして必要でもないものを“割引率”で買うのはやめましょう。
500円のものが70%オフでも350円安くなっているにすぎず、
150円のお金はなくなってしまうことに気がつきましょう。
■○○○○円以上買えばポイント10倍
「あと少し買えばポイントが10倍になる」とその金額条件を達成するために欲しくもないものをついで買いしていませんか?
買った金額の0.25%分のポイントがつく場合、
たとえ10倍になったとしても2.5%、
1,000円の買い物をしてもたった25円の得でしかありません。
25円の得のために
購入金額条件を達成しようと必要ないものまで買うというのは、損する行動です。
“○○○円以上で送料無料”も同じように無駄なものを買ってしまう仕組みです。
「送料500円払うくらいなら1,000円分の商品を買ったほうがいい」と思う気持ちもわかるのですが、お金としては倍の金額が流出します。
いかがでしたか?
企業側の売ろうとする“売り文句”に惑わされず、
“本当に必要なものか、本当に欲しいものか”を冷静に判断するようにしてくださいね。
※この記事は2015年7月に Mamas Money という情報サイトの
連載を受けていた時に書いた記事です。
ほぼアクセスランキング1位でした。
※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。