政府系の金融機関 政策金融公庫(公庫)で行っている「新型コロナウイルス感染症特別貸付」
沢山の方が申し込まれていて 公庫ではパンク寸前のようです。
「とりあえず!!」と相談に行かれた方も多いようで
書類不備 対象外の方も多いらしく
「結局 ほとんど融資されないよ」という噂もでてきてしまっています。
対象の方、書類がきっちりと整っている方については
スムーズに融資が行われていますので
提出書類の書き方等をきっちりおさえ 申し込まれてください。
今回は 従来から公庫で借り入れを行っている方が
従来の借り入れを無利息にできないか・・・という話をさせていただきます。
◇今借りている借入金をコロナ融資で返すことはできる?
今回、政策金融公庫が行っている「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は
無利息 無担保が特徴です。また 据え置き期間も5年と長い!
「無利息」ですから
とりあえずこの新型コロナウイルス感染症特別貸付を借りて
その借りたお金で
コロナウィルスの影響が出る前から借りている 他金融機関の借入金(利息かかっている)
を返せば
「利子を払わなくてすむ!」と思われる方も多くおられると思います。
いわゆる 「借り換え」です。
しかし、
「新型コロナウイルス感染症特別貸付」(コロナ特別融資)は借り換えを禁じています。
「借り換え資金に使ったかどうかわからないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに 今の時点ではわからないと思います(調べることに時間を費やさない)
ただし、これが落ち着いたときに
コロナ融資で借りた資金を他金融機関の借り入れ返済にあてたかどうか
は公庫が調べればわかります。
(信用情報をみれば 申し込みの際と比較し他金融機関の借入金が減っているので)
その場合は「特別融資の目的外使用」ということで
一括返済を言われる、その他のペナルティがあるという可能性があります。
◇すでに公庫から借りている借入金を無利息に
すでに公庫から借りている借入金がある方は
今ままでの借入金(利息がついている)を無利息にできるかもしれません。
「新型コロナウイルス感染症特別貸付」(コロナ特別融資)での借り入れを申し込み
従来の借入金と一本化することができれば
従来の借入金も無利息となります。
実質の借り入れができるわけです。
◇誰でもOKではない
では、すでに公庫からの借り入れがある方が 今回のコロナ特別融資を申し込めば
「無利息」になるのか というとそうではありません。
借入金が一本化できるかどうか(すべて無利息となるか)は
公庫の融資審査によります。
通常の借り入れと一緒で 融資審査でOKとなれば すべてが無利息になりますし
ダメとなれば 従来の借入金は無利息にはなりません。
◇どうすれば すべて無利息になるか
下記のことを行えば全員がすべて一本化できるとは限りませんが
可能性はかなり高くなると思います。
・申込書はすべて記載し、わからないからといって空白にしない。
なるべく公庫の手をわずらわせないよう配慮する。
・コロナ特別融資の対象者であることを別紙で説明
借り入れを行うほどの資金不足は従来の経営手腕の失敗によるものではなく
コロナウィルス、自粛要請によるものであることを現状分析と共に説明
・できれば今期(今年)に入ってからの売り上げの推移表を補足資料としてつける
・コロナウィルスがおさまったら 売上がもどる理屈
今行っている経営努力 経営改善を補足(別紙に記載)
緊急性のある特別融資とはいえ
「コロナ関係なくそもそも経営状態が悪かった」というようなところには
貸しません。
申し込み書類自体はとても簡易なものになっていますが
通常の融資のように 補足説明書一枚をつけるだけでも違ってきます。
先の見えないコロナウィルスの影響。。。
ご自身の事業を見直す時間を強制的にとらされているとも考えられます。
ご自身の事業の特質 ご自身がやりたかったこと お客様のありがたさ
改めて考えて、アフターコロナの時には 新しい挑戦ができるよう
お互い頑張りましょう。
※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。