フリーランス、個人事業主のランチ 昼食 食事代は経費?出張中の食事は経費になる?

個人事業主さんが外で食べた食事代って経費になるのでしょうか?
「来客が立て続いて 忙しくて移動中にコンビニでパンを買って
食べた」そのコンビニのレシート。
「出張中で 自宅で食事ができないのでやむなくカフェで食事した」際の
領収書。
「出張帰りの最終新幹線で 食べた駅弁」の領収書。
経費性がありそうですし、個人的な気持ちからも経費にしたいところですが
結論から言うと経費になりません。

外出時のやむえないランチ

朝からお客様を何件も訪問し、遠方に移動して
次のアポまでにとにかく近くのカフェやラーメン店などに入って
短時間で食事をとる。
仕事の関係で仕方がなかった、自分の希望ではない という
昼食の取り方ってありますよね・・・
(もう私は抜いてしまう派ですが・・・)
「仕事のためにこういうことになったんだから」ということで
経費性がでそうですが・・・

外で食事をして息抜きをすることにより効率が上がる

事務職やサロンなど内勤の仕事の場合、
外でお茶や食事をすることによって 気分転換になり午後からの効率があがったり
いいアイデアが浮かぶ ということもあるでしょう。
「だから 売上に貢献しているから経費なんだ」という考えもでてくるかもしれません。
個人的にはわかりますが
しかし それは「直接的」ではないですよね。
また 外で食事をしたことにより いいアイデアが浮かんで
どれくらい売り上げに貢献したのかも定かではありません。
「こじつけ」といえばそうなってしまうようなものまでを
税務署が経費として認めていくと なんでもかんでも経費になってしまいますので
そこは 線がひかれています。

原則的に 個人の食事は経費ではない

https://blog.takeda-mitsuko.com/expenses-working-cafe

こちらのノマドのカフェ代の記事の時にも書きましたが
経費になるかならないかは
「売上を上げるために必要だったかどうか」が判断基準になります。
こういうと
「食事をしないと働けないから 売上をあげるためにはランチは必要。
よって経費だ!」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、食事は事業を行っていようが無職であろうが
「生きるため」に食事をします。
つまり、「この事業をしていなければ払わなくてよかった支出」ではなくて
「この事業をしていなくても必要だった支出」であるために
税務的には「家事費」となり経費ではないのです。

出張中の食事は経費じゃないの?

遠方に泊りがけで出張。家で食事をしたいけど
事業のために出張をしているから外食を余儀なくされている。
これは経費でしょ?と思いたいですよねぇ~
しかし、これも経費ではありません。
理由は上記の通りです。どこにいたって食事はしますからねぇ。
私も東京出張の際には 帰りの新幹線の中でおにぎりなど
食べることがあり
「こんなに遅くまで働いて、こんな食事をして 経費でもない・・」と
思うのですが
この職業をやっていなくても 食事はする・・ということです。
出張中にコンビニのパンですまそうが、豪華な食事をしようが
売り上げに直接影響はないですからね。

どういう場合のランチは経費になるのか?

しかし、取引相手とのランチミーティングや接待での食事は
経費になります。(接待交際費)
従業員に対する慰労会や送別会などといった食事も経費です。
この場合、自分の食事代だけをはずして
残りを経費にするのではなく
自分の食事代も含めた支払いは経費となります。

つまりおひとりさまの食事は経費にならない。

つまり事業主が一人で飲み食いしたって経費にならないということです。
ただ、カフェの記事で書いたように
「打ち合わせ前に書類をまとめるのに場所としてカフェに入る必要があった」
「メール返信をするのに Wi-Fi環境の場所に行く必要があった」など
カフェ利用は認められるケースはあっても
一人食事は ほぼ難しいです。

お客様などと打ち合わせしていて それぞれが支払った場合など
レシート上は 「一人食事」に見えてしまうケースもあります。
飲食代のレシートについては
「だれと」「なんのために」「打ち合わせ内容」などをメモ書きしておくといいでしょう。

※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。









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