お客様のところに伺うと雇用問題のご相談を受けることが多くなりました。
上場会社に勤務している友人に聞いても 「5月でやめる人間がとにかく多い」ということ。
「個性を伸ばす」「みんなで手をつないでゴール」「怒らない、褒めて伸ばしましょう」
といった教育の結果なのか
なかなか大変みたいです。
10年以上前に 幼児教育の事業をされている方に
「今の子供の生活は想像力が育たないものなので 今後大変なことになると思う」と
おしゃっていたのですが
その通りになってきたのでしょうか・・・
こんなことがありました。和食屋さんでの出来事
友人3人で個室で食事をしていた時、締めとして混ぜご飯を2つ頼みました。
その際に「とりわけのお皿をお願いします」とお願いしたのですが
持ってこられたのでは 混ぜご飯だけでした。
改めて「取り皿お願いします」といいました。
こういった状況でも そのオーダーをとった人が
「できる人」か「できない人」かは対応でわかれます。
もっともできない人のパターン
先に とりわけのお皿を依頼されたことも思い出せず、あるいは思い出しても
「あっすみませんでした」とも言わずに
ちょっと「メンドクサイな・・」という顔をして
一皿だけもってくる。
つまり 取り皿を依頼した人の分だけをもってくるというパターン。
「いやいや、とりわけるんだからその場にいる人数分3個持ってくるでしょう」
という話なのですが
最近は このパターンがかなり多いです。
例えば、段ボールがいくつか置いてあって「これ片づけておいて」と
いったら その指された段ボールだけを片付けた とか。
次に教えれば大丈夫なパターン
最初の依頼でちゃんと3っつの取り皿を持ってくるか
二回目の依頼で 「あっすみません」といって すぐに3っつの取り皿を持ってくる
という場合は
本人に気づきがありますから 次回からちゃんとできる可能性も高いですし
社員教育として説明しておけば ちゃんとできると思います。
できる人のパターン
こちらが「取り皿お願いします」と言わなくても
「お客3人で オーダーは2つだから取り分けるのかな」と想像し
取り皿を3っつ持ってくるか
オーダーの際に「取り皿はご利用ですか?」「とりわけのお皿お持ちしますね」
と確認する方です。
単に「混ぜご飯2つオーダーした」という事実だけではなく
お客がその後 その混ぜご飯をどうするのかといった その後の状況を予測して
行動ができる人なので
他のなにをやっても +αの行動ができることでしょう。
ではできない人に対してどう教育するか?
本人はサボっているわけでも 悪気があるわけでもなんでもないので
「出来てない!」と叱責するのはNG。
たぶんすぐに辞めてしまいます。自分の何が出来ていないのかがわからないからです。
マニュアルを作るのも一つですが
接客のサービス業の場合は 雇用後にロールプレイングというか
実際のパターンを仮体験してもらうのがいいのかなと思っています。
上記の例だったら
3人の客でサラダを一つ注文して 対応され
できる人のパターンであれば 想像力があることをほめる
できない人のパターンであれば 怒ったり責めたりせずに
「3人で一つ頼まれたのだから 一人でサラダを全部食べるより 3人でシェアする
可能性が高いよね?それであれば 最初に取り皿を用意するのが頼まれて二度動くより
効率的で楽だよね?注文された時に確認してもいいかもねぇ」と
細かく ゆっくり説明することです。
今は 個食も多いですし、外食率も下がっていることなどから
「それくらいわからない???」ということが多くなってきています。
とにかく 人を働いてもらうためには
雇用側の忍耐とスキルが問われる時代になってきています・・・
※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。