プロということ やりたいことを求められることに対応できるか 起業

最近、「生き方」「将来」についての相談や話題が多くなってきました。
開業当初からのお客様はそれなりの年齢になってこられていますし
私も「老後の働き方」を考えていく年齢です。
「老後」についてはまた別の機会に記すとして
起業を考えられている方から「やりたいことでお金を稼ぎたいです」という言葉が
でてきます。
しかし 現実問題「やりたいこと」だけをやって それなりのお金を稼いでいくのは
難しい。
プロってなんだろう??

お金を稼ぐということ

個人的に「お金がすべて」「とにかく金が稼げればいい」という考え方は下品だと思っていますが
生活していくためには お金は必要です。
よって生きていくためにお金を稼いでいかなければなりません。
「お金」というのは交換ツールにすぎません。
お金を稼ぐということは
自分の何か(Aとしましょう)を提供して 相手からお金を貰うということです。
相手はAをもらうために お金を提供するのです。
でまたその人は自分の何かを提供してお金を得る。
つまり、自分の欲しいもの(物質だけではなく体験であったり手伝いであったり)を
それぞれが交換していく中で 「お金」というツールを使っているのです。
ということは
自分の提供するAが お金を払う相手が「お金と引き換えに欲しいもの」でなければなりません。
ここで
「自分のやりたいこと」が「相手の思うお金と引き換えに欲しいもの」なのか
という話がでてきます。
「自分のやりたいこと」が「相手の欲しいもの」でない限り お金は稼げないのです。
起業とは 「交換できるもの」を創出することでもあります。

相手の望むことをやることも必要

うちのお客様にアーティスト ミュージシャンの方などがいらっしゃいますが
後輩から相談される場に私も居合わせ その際のやりとりが心に強く残っています。
たとえば、ミュージシャンだったとして
後輩の悩み
「僕はこういった音楽がやりたい、こういう音楽がいいと思っている」
「でも 作っても メジャーデビューはできない。事務所やクライアントから言われるような
軽い音楽は作りたくない」「いまTVで売れている曲は軽薄じゃないですか?あれは音楽じゃない」
既に売れている先輩のアドバイス
「君の作る音楽性はわかる。やりたいと思っていることも明確だしいいと思う。
でも売れなきゃ意味がない。事務所やクライアントが望む曲調もつくれて初めてプロだよ」

たとえば アイドルだったとして
後輩の悩み
「僕はあんな衣装を着て踊りたくないのです。あの衣装おかしくないですか?」
「あんな曲は歌いたくない。もっと音楽性のある曲で勝負したい」
「ミュージシャンとして認められたい」
既に売れている先輩のアドバイス
「君が着たくない衣装も お金を払って見にくるファンの子が見たいのであれば
正解の衣装なんだ」
「歌いたくない曲も売れるのであれば それはいい曲なのだ」

つまり「相手が求めるものを提供してこそ」という話でした。

事業が上手くいかなくなったら・・・

事業を継続していると 行き詰ることがでてきます。
ご自身がされている事業の中で どんどん経験を得て 知識を得ていくと同時に
「素人目線」からは遠ざかってしまいます。
「お金を払う相手が望んでいるものは何か」をシンプルに探してみるのが
いいのではと思っています。
知らず知らずのうちに「自分がいいと思っているもの」「自分のやりたいこと」を
提供してしまっているのかもしれません。

プロとは
まず相手の望むものに対して責任をもって完璧に応え(提供)
その中でも 自分のぶれない部分がある人なのかなーと思っています。

※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。









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