青汁王子が脱税容疑で逮捕。絶対ばれる逃げ切れない犯罪は脱税です。

健康食品会社「メディアハーツ」(東京)の三崎優太社長(29)が
2月12日、約1億8000万円を脱税したとして、法人税法違反などの疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
確定申告のこの時期、著名人の脱税による逮捕が増えます。
いわゆる「見せしめ」です。
著名人の脱税事件は、国税局からマスコミ各社にリークされますので
大々的に放送されることになります。

事件の内容

2015年9月期と17年9月期の2年間、架空の宣伝費を計上するなどし

法人税約1億4000万円と消費税約4000万円を脱税した疑いが持たれているという報道でした。
今は2019年ですので 2018年9月から5年間はさかのぼって税務調査をうけたものと思われます。
逮捕されているので たぶん他にもあり 最終的な脱税額はもっとあるのだと思います。

脱税されるとどうなるか

今回の脱税の手法としては 「架空経費の計上」という単純なやり方のようですから
「見解の違い」という常套主張は通じず 重加算税(罰金)の対象となると思います。
重加算税は35%(今回は加重措置がないかと思います)
法人税の重加算税が4900万 消費税が1400万
重加算税がかかるので過少申告加算税はかかりませんが
別途延滞税がつきます。
延滞税は 法定納期限の翌日から納付する日までの日数に応じた延滞税が計算されますので
2015年12月1日からの3年間の延滞税がつくと思います
それでも 脱税した約1億8000万を超えることはなさそうなので
「脱税したほうが得では?」と思われる方がおられるかもしれません。
しかし、逮捕されると前科ものになりますし、もし金融機関からの融資があれば
それは貸しはがしにあう可能性があります。
また 税歴が悪くなりますから
今後、税務調査は3年ごとに必ずくるという形で行われるでしょうし厳しくなります。

脱税は絶対にばれる

数ある犯罪の中で 脱税は絶対にばれる犯罪といわれています。
それは 相手がある犯罪だからです。
決算書など書類上で 納める税金を減らそうと思えば 損益計算書の数字をごまかすことになりますが
複式簿記のため その痕跡は 貸借対照表に残ってしまいます。
損益計算書も貸借対照表も両方 うまくごまかす方法はそうそうありません。
なので 単純に現金売り上げを抜くとか 今回のように経費の水増しという形になります。
そうなると 「あってはおかしい現金」が生まれてしまいますので
それをつかう時に つじつまが合わなくなるということです。
今回の三崎容疑者も高級外車や競走馬などの購入など 派手にお金を使っていました。
そのお金があっては おかしい決算書・申告書だったのだと思います。

決算書の数字のごまかしのために、架空の領収書を用意して経費計上をするとします。
その場合、「支払った相手先」がその金額を「売り上げ」として計上していないと
すぐにばれます。
つまり、脱税は どこかに痕跡を残してしまう犯罪なので
調べられたらすぐにばれてしまうのです。

 

※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。









京都市左京区に事務所を構える女性税理士、
関与先と共に歩む武田美都子税理士事務所にお任せください。

事業者の悩み相談室として
所長が事業主と向き合う事務所にこだわり、必ず有資格者である税理士がお伺いし対応させていただいております。

相続の御相談 相続税・相続対策
相続は事前の対策が大事です。介護や著名な血族の相続争いも経験した税理士が親身になって御相談にのります。

セミナー講師・執筆・原稿
楽しくわかりやすい講演、聞きにこられる方の満足度が高いのが好評で、各方面からの依頼をいただいております。