開業する際に一番に考えること。商品の値段をいくらにするのか?

開業しようと思う方で一番 悩まれるのが「値段はどうしたらいいか」ということだと思います。
仕入れてきた商品を販売する小売業ならある程度 定価が決まっていますが
飲食店やマッサージ、コンサル系、セミナー系などなど「販売価格をいくらに設定するのか」は悩ましいところだと思います。

売上の基本を考える

売上は

単価 ×販売数(あるいは客数)

です。
単価を下げるのであれば 沢山売る仕組みをつくらなければいけないし(あるいは沢山売れる商品)
買う人は買うけど 沢山は売れないものを扱うのであれば単価は高めに設定する必要があります。

 

例えば飲食店の場合

どういった客層をターゲットにするかによって 提供する値段が異なります。20代~30代の子をターゲットにした可愛いセルフ型のカフェをするのに
コーヒー1杯800円とかはアンマッチ。
いくら いい豆を使っていても そのターゲットで 800円の値段をだす人間がどれだけいるの?って話です。

エステやマッサージ コンサル系などサービス業の場合

直接的な仕入原価がないために価格を低く設定しがちですが
例えば 一回の施術等に二時間見積もるのであれば
朝から晩まで働いても1日マックス6人くらいしか対応できません。
おのずと 「1日に稼げる最高金額」が導き出されてしまいます。
となると 年間稼げる売り上げも限界があるし
利益も限界がでます。
販売価格を低くすると「1日に稼げる最高金額」も低くなってしまうのです。
1日に稼げる最高額⇒一か月に稼げる最高額⇒1年に稼げる最高額
を見積もって
それに原価率や経費率をかけて 年間利益を確認してみましょう。
お金を使う暇もなく働けるだけ働いて
その年間利益で納得できるものかどうかで
販売価格を決めましょう。

販売価格はいったん設定するとなかなか変えることができません。

最初の設定価格が低すぎて 値段を上げたとしても
あげれば「値上げした!」「高くなった」と思われて
客足が遠のく可能性もあります。
お店の雰囲気や立地などにあった値段か
お客に受け入れられる値段か
利益がでる値段か
販売価格は
開業の時に よくよく考えて決めなければいけないものの一つです。

※この記事は、投稿日現在の状況、法律等に基づいて書いていますことご了承ください。









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