インターネットによる情報通信技術の発展は、人格形成や生き方を変えたといわれています。
インターネットの一般普及により、役立つ情報が発信されていた段階から、
大量の情報があちこちにあふれでている段階になってきています。
自分がじっとしていても情報はどんどん降り注いできます。
大量の情報の中から
“自分が求めている情報”“正しい情報”“必要な情報”を選別する能力が求められてきているのです。
情報を正しく活用できる層と情報に操られる層には社会的、経済的格差が生じてくるといわれています。
あなたは、情報を選別する目をもっていますか?
実際に、そんな事象を目の当たりにしてきた税理士の筆者が、情報社会で注意すべき点について、お伝えします。
■SNSをチェックしなければ気がすまないなら要注意
あなたは、ツイッターやフェイスブックなどのSNSをどれくらい見ていますか?
「暇さえあれば」と答える方は、チェックする時間を決めたほうがいいかもしれません。
いわゆる“SNS依存”は、脳科学的には“計画管理や高次思考より
目新しさを優先する単純思考に陥りがち”という指摘もありますし、
あなたから思考や時間を奪ってしまっています。
■隣の芝は青いもの
SNSの情報で人の操作しようと思えばできてしまいます。例えば、“セレブ奥様”を演じたければ
高級品の写真やそういった文章ばかりをあえて掲載すれば、
読 み手(情報の受け取り手)は勝手にイメージを作り上げ、そのイメージでもって記事を読むことになりますので、益々イメージが固まっていきます。
つまり、洗脳されるのは簡単なことなのです。「わぁ素敵」と思っているうちはいいのですが、
「みんなが買っているなら私も買わなきゃ」
「この人はこんな裕福な生活をしているのにうちは……」と影響されはじめると危険です。
隣の芝は青いものであり、SNSの情報が決してすべてではないことを念頭に置きながら楽しみましょう。
■偏った意見や考えばかりを目にしていませんか?
ブログでもSNSでも自分の思考にあった人をフォローします。
すると毎日、自分と同じ考えや似たような情報ばかり目にすることになり、
それが世の中の多数を占めている生き方、考え方だと思ってしまい客観性がなくなります。
情報はあくまでもツールであり、参考です。ツールは使い方を間違えるととんでもないことになります。
■情報を選別する目を養うには
ただただ降ってくる情報を受けているのではなく得る情報をコントロールできるようになりましょう。
そのためには、自分の考えや客観的な視点を常に意識する必要があります。
まずは 情報発信者もチェックしてその情報の扱いを仕分けしましょう。
発信者が匿名のものは、信頼性にはかけます。
「そういうこともあるのかもねぇ」と軽く接し、楽しみ程度としましょう。
正しい情報を得たいのであれば、
公的機関か実名等を載せている者が発信する情報をいくつか見るといいでしょう。
いかがでしたか?
情報過多の今の時代。情報に躍らされ、自分を見失い時間も失っていかれる方を多く見かけます。
情報は自分のために有益に使ってこそ意味があります。
情報は、“決定”ではなく“ツール”であることを忘れないでください。
http://mmmedia.jp/2015/05/24/119458/
こちらのサイトに平成27年5月に書かせて頂いた記事です。
実際に「この商品がいい!」とか「このサイトがおすすめ」には
ヤラセ記事や紹介サイトが多いことも事実です。
あるアクドイ方法で儲けている業者がその悪い噂を払拭しようと
「ここで買い取ってもらうと高値だった」とか「親切だった」とかいう意見を
バイトに書き込ませて その実際の悪い体験談を量で消してしまうというのは
あります。
口コミを検索する際には「口コミ」だけで検索するのではなく
ネガティブな用語をつけて検索するなどして
ヒットする書き込みがないかどうか確認してみましょう。
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